チプカシ[A158]のフロントパネルの再塗装をやってみた。
CASIOのA158WAは、とても安く販売されていて、性能も必要最低限という感じで好ましいのだが、少々デザインが気に入らない。
外周の青い線やいろいろ書かれた文字を消す(再塗装)ことが出来ないだろうかと思い、挑戦してみた。(実売価格が安いからダメもとで挑戦できた。)
分解~フロントパネル取り外し
158WAをヨドバシカメラで980円で購入。開封後、ただちに本体を分解。裏蓋を開けてモジュールを取り出し、本体とフロントパネル(透明アクリルパネル)がどう接続されてるか観察。
おそらく接着剤か両面テープによる接続と判断。(ネジや爪が見当たらなかったので。)
まず接着剤だった場合を考えて、毛細管現象を期待して「シール剥がし剤」を少し流したが、特段、効果無し。
そこで、チカラ技でフロントパネルをはずすことに挑戦。
「割れませんように! 曲がっちゃいませんように!」と祈りながら、内側(裏側)から外側に向けて二本の親指(両手の親指)でぐいぐい!と押した。
この際、ぐい~~~~~!とひたすら押すのではなく、ぐい!ぐい!ぐい~~!ぐい!ぐい!ぐい~~!と小刻み・リズミカルに力を加えた。
案の定、両面テープだったので、予想よりは短時間で外れた。裏からの加力で、表から見ると端から剥がれてきた。
両面テープといっても、文具のような薄いものではなく、工業用(?)の1ミリ弱の厚みがあるスポンジ(?)のような材質。
フロントパネルを割らず、変に歪ませもせずに取り外せたことで、この計画の4割は成功したようなもの。
プリント消去
マスキングテープと面相筆とティッシュを駆使し、エナメル系溶剤で裏面から不要なプリントを消し去る。CASIOのロゴは消さないように注意。
ラッカー系の溶剤とエナメル系の溶剤を試すが、ラッカー系の溶剤ではほとんど効果が無かったので、エナメル系溶剤で消去作業を続行。
エナメル系の溶剤といっても、プラモデル用などではなく、100均で買ったマニュキア落とし「エナメルリムーバー<除光液>」。
溶剤については、どの系統がプリントの消去に適切なのかわからなかったのと、フロントパネルの材質に悪影響を与えないかどうか(溶かさないかどうか)というのが不安な点だった。
プリントがエナメル系溶剤で消去でき、フロントパネルの材質を傷めないとわかったので、この計画のさらに4割が成功したようなもの。
実際は、面相筆は力が入らずあまり役に立たなかった。ティッシュのほうが大活躍。溶剤を染み込ませたティッシュでゴシゴシと擦る感じだ。
青線とWRマーク等を消し去った状態。CASIOのロゴの下の白線の左端と、LIGHT/LAP・RESETの文字の左の赤マークを、少々余計に消してしまった。
ちなみに、この時点までは表面の保護ビニールは貼ったまま。
リペイント
プラモデル用の黒い塗料(ラッカー系?)で裏面を塗った。筆塗り。結構ムラになったが、油性の黒マジックで薄いところを追加塗り。
フロントパネルの裏から塗ってるので、表から見ればまったく気にならない。気にならないかどうか観察するために、ようやくここで保護ビニールを剥がした。
再装着~完成
フロントパネルをボディに装着。最初にフロントパネルを剥がした際に両面テープがボディ側に残ったので、そのまま再利用。
両面テープがボディ側に残ったのはラッキーだった。もしそうでなかったら、エポキシ系の接着剤でも使って接着しなければならなかったかも。
このラッキーが、残りの2割の成功要因。
出来上がり。
ガラッと印象が変わって、かなり気に入った。
980円とは思えない。
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